母谷たつのりウェブサイト

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市政報告
天皇陛下御即位二十年
母谷の発言
 
【 新球場建設の行方Ⅲ 】
1月25日の定例会見で秋葉市長は新球場建設問題の事業実施について経済界が支持している第3セクター方式について「過去の失敗を教訓にすべき」として慎重姿勢を示したが、広島商工会議所の宇田会長は翌日の定例会見で「バブル期の3セクと同様に考えて欲しくない。いきなり結論が出てきたようで建設論議に水を差す発言に憤りを感じる。」と述べた。
 こうした状況は如何に秋葉市長がこの問題について前向きでないかが良く解る。広島の宝だ財産だと言いながら考え方や行動は全く後ろ向きだ。
 議論を重ねてその実現のためにみんなが努力しようとしているときに市長のこの発言は余りに無責任であり、当事者としての自覚の無さが表れている。
 さて、私は先日市議会都市活性化対策特別委員会の視察で大阪ドーム、名古屋ドーム、仙台市の宮城県営球場を訪れた。
 この時期の視察で野球場巡りになってしまうことに懸念を示された諸氏もおられたが、私は今この時期だからこそ行くべきであると思った。
 ①大阪、名古屋はどうしてオープン球場からドーム球場になったのか。
 ②大阪は何故特定調停になり、名古屋は何故黒字経営ができるのか。
 ③テナントはどのような入居条件なのか。
 ④楽天は何故宮城県営球場を選んだのか。etc…

 先ず①は大阪なんば球場も中日球場もそれまではオープン球場からドームになった理由は一致している。答えは「雨に左右されることなくゲームが年間計画どうり実施されること」と口を揃えてそれぞれの役員が言ったのです。
また、「プロ野球の場合、雨で中止になったカードは年間計画の一番後ろに追加されることになる。これではペナンとレースの大勢は大方決まっていてファンにとって興味薄となってしまう」という発言もありました。
 ②の決定的な違いは経営の体制が違っていました。大阪は3セク、名古屋は
直営です。またチームの魅力も大きな要因であると話していました。大阪の場合、これによって観客動員数が全く変わってしまったと言いたそうでしたが、球団のファンサービスや選手と観客の接し方など問題は色々あるようです。
入居テナントについて担当者に尋ねましたが、当初と今ではその権利金や賃料などが大きく値崩れを起こし、とても口外できないと言っていました。それに比べ名古屋の場合は安定した観客動員に加えて飲食、物販などテナントのほとんどを直営で行っているそうです。「利益率の高いこうしたことは他所にやれませんよ。」言った役員の言葉が印象的でした。
 仙台では楽天の担当者から直に話を聞くことができました。
今回の契約は宮城県と10年間の使用契約を結んだそうです。総投資額30億を注ぎ込んで改修・改築工事が急ピッチで進められていました。球場正面はまるでプラモデルでも持ってきてくっつけたようですが斬新なデザインとなって
おり、グランドは両翼とセンターを国際公認野球規則の規格に合わせてスタンドを削っています。特にセンター後方は「楽天山」と名付け、総合公園と一体的に整備されることになっており、プロ野球開催日以外は公園から球場に自由に出入りできるよう開放することになっています。
 また、一番驚いたことは「雨の場合どのように考えているのか」と質問したのに対し、楽天の担当者はこともなく「雨の心配などしていません。私たちが心配しているのはむしろ4月、5月の寒さ対策です。」と答えたのでした。
「えっ どうしてですか」と再び尋ねると「グランド内は人工芝にするからです。1時間前雨が止めばゲームはできます。大阪、名古屋で聞いた事を思い出しました。最近の人工芝は改良に改良を加え、天然芝にヒケをとらないくらいになって、プロ野球選手のほとんどは十分に受け入れているというものでした。私の選手に対する概念はこのとき変わりました。選手に支持されているのであれば問題は無いではないか。天然芝に拘る必要はないということが解りました。逆にゲームが必ず行われるということが担保されるなら屋根架けに拘る必要もないということになります。
 財政難の折、屋根を架けなくてもゲームの開催が担保され、楽天のように小額投資で球場が生まれ変われるのであれば人工芝で考えてみる必要もあるのではないでしょうか。もちろん公認野球規則の規格に適合した形で…


2005年 2月 1日