母谷たつのりウェブサイト

ご意見・ご要望はこちらから
市政報告
天皇陛下御即位二十年
母谷の発言
 
【 紙屋町地下街 シャレオ 】
広島地下街開発株式会社(通称:シャレオ)の低迷が続いています。
これまでに市議会でも大きな議論を呼んだ平成17年には減損会計の適用で実勢価格に見合わない帳簿上の金額を固定資産除却損として償却するよう総務省の通達があり、大幅な赤字を計上することになりました。
 ここで問題となったのは64億円の債務超過となった上、「このような赤字を抱えたまま今後の存続に見通しが立つのか」というものでした。
すったもんだの議論が繰り返された後、最終的に、広島銀行を中心とする建設当初の融資機関8社は広島市の損失補償を担保に70年以上先まで返済期間を繰り延べる再建策に合意し、存続が決定しました。
 再建策の中で今後の運営にも焦点が当てられました。広島市を中心とした第3セクターでは会社経営の素人集団であり、テナント経営は難しい。その道の専門家を入社させるなど人材の確保が急務であることも訴えました。赤字経営が続いている中で立町の雑居ビルに高額な家賃を支払って本社を置いていることなど言語道断であり、即刻地下街の空き店舗を改修して入居するよう提言しました。その結果、翌年の決算では初めての単年度黒字を達成することが出来たことは言うまでもありません。
 建設当初のコンセプトには多くの批判が集中し、とりわけテナント構成に目が向けられました。
若者向けのブティックが立ち並ぶのは良いが、中高年の皆さんや1日当たり17万人が往来する割には売り上げに直結する有効な店舗が少ない。訪れる人たちにとって関心の低い店が多すぎるということです。結局、消費する人たちの購買意欲を刺激しない現状のテナント構成には大きな問題があるということをこれまでにも指摘してきました。
 そうした中私は、テナントとして迎えたい業種にスーパーマーケット、コンビニエンスストアなど誰でも気楽に立ち寄れる利便性の高いショップの参入を常々提案してきました。
この度、空き店舗が目立つシャレオにセブンイレブンが出店するとのニュースに大賛成です。今後は競争力強化と利便性向上のためにもう1店舗コンビニ店を入居させるほうがいいと思います。スパーマッケットなどは通勤帰りの奥様方には持って来いの業種ではないでしょうか。バスに乗る前に食材の購入ができれば自宅に直行できます。雨の日も気にすることなく買い物をしてバスで帰宅できます。
 また、同様に100円ショップの誘致も考えてみてはどうでしょうか。
飲食関係も西側一極集中ではなく地下街のどこへでも出店できるようにすることが必要です。端っこに行かなければ行けないというのはチョッと遠いし、活気を促す点からもマイナスです。
 今後考えなければならないことで一番頭の痛いのは地下街そのものの通路です。広大な面積を東西南北に抱えながら現状は1円の経済効果もありません。これは地下街といっても法律上、実は道路となっているためその規制枠を緩和できていないことが大問題なのです。シャレオ建設で一番お金がかかっているところが一番お金を生まないのでは本末転倒であり、建設費償還の大きな障害になるだけです。今後は国土交通省と良好な関係を築き規制緩和に向けた更なる努力と奮起をお願いしたいと思います。それが出来れば、通路のあちこちにベンチを置くことができ、人の滞留を促進することができます。観葉植物や季節の花を置くこともできて殺風景な地下街を華やかに彩ることも可能となります。また、夕方には屋台の出店が立ち並び通勤帰りのお客が仕事の疲れを癒すことのできる「チョッと一杯」が2,3千円もあれば十分できるようになるのではないでしょうか。こうしたことはシャレオの会社経営に大きく貢献するだけではなく、中心市街地の活性化に好影響を与えることは間違いありません。少なからず周辺商店街にも良い影響が及び、結果として相乗効果の恩恵にあずかることにつながると思います。
現状満足主義やマイナスばかりの発想ではなくリスクを恐れず有効な知恵を絞り、様々な人の意見に耳を傾けて次の手を打っていくことが、損失補償を決めた広島市と議会の責任でもあると思います。





2009年 7月25日