母谷たつのりウェブサイト

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市政報告
天皇陛下御即位二十年
母谷の発言
 
【 旧広島市民球場を重要文化財に 】
 今年6月の定例会で旧広島市民球場条例が廃止され、市民感覚と異なる結論が出されました。
 戦後復興のシンボルと言われるこの球場は戦後の早期復興と発展を願って当時の広島財界10社が1億6千万円の寄付(最終建設費は2億6千万円)を申し出て建設されました。
一発の原子爆弾によって壊滅状態に陥れられた広島市民にとって広島カープ誕生と新球場建設は生きる希望であり、復興、発展の足掛かりとなるものでした。
 旧広島市民球場は昭和32年7月22日に完成し、小雨の降る中、同日完工式と点灯式が行なわれ、1万5千人の市民が集まったと言われています。
カクテル光線に映し出された球場は真昼のように明るく、小雨に濡れた緑の芝は一層鮮やかに浮き上がりました。
 廃墟の中から立ち上がった市民にとって、こんなに大きくて広くて明るい場所は見たこともなく、これがおらがチーム広島カープの本拠地になると思うと自然に力が湧いてきたことは想像に難くないことで文字通りこの球場が希望の光になったことは言うまでもないことです。
 この球場は広島の宝であり、広島の誇りです。カープはこの球場を本拠地に過去6度のリーグ優勝、3度の日本一に輝きました。これまでの間に培われた戦後復興の歴史はカープと旧市民球場が中心にあってそのまま広島の精神文化に発展したといっても過言ではないでしょう。
 また、広島はカープ誕生の昔から野球どころと言われ中等学校野球大会(現在の全国高等学校野球選手権大会)などアマチュア野球の盛んな地でもありまました。こうしたことが背景となってカープ誕生につながったことは誰もが認めるところです。
 旧市民球場には辛いとき、苦しいとき、嬉しいときも楽しいときも市民とともに歩んできた歴史があります。受け継がれるべきは負の遺産だけではなく戦後復興のシンボルと言われた旧市民球場を広島市の重要文化財として保存・活用し、後世に継承していく価値は十分にあると思います。



2010年 7月30日